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日本の元号~歴史的背景・新元号の意味とは~2019-04-04
こんにちは!
金子です。
ついに新元号が発表されましたね。
『令和』
何となく違和感を感じたりしますが、しばらくすれば当たり前になってくるんでしょうね。
さて今回は
『元号』についてのトリビアを書いていきます。
旬な今だからこそ、話の話題には持って来いだと思います。
『令和に込められた意味』
先ず
現125第天皇《今上天皇》明仁様が生前退位をされる事から
皇室典範特例法の規定に基づき、日本では202年ぶりとなる今上天皇の譲位(4月30日)と皇太子徳仁親王の即位(5月1日)が予定されており
2019年5月1日に248個目の元号【令和】が使用される予定となっております。
日本の憲政史上初めて、天皇の生前退位による皇位継承になるんです。
さて、
政府の説明によれば『令和』の出典は日本の歌集である《万葉集》第五の「梅花の歌三十二首 序文」にある「梅花の宴」として知られている場面の一部から出典をされております。
先ずは白文(原文である漢文)を見てみましょう。
于時初春令月氣淑風和梅披鏡前之粉欄薫珮後乃香
全く読めませんね。漢文のままですし・・・受験生なら読めるかもしれませんね?
書下し文にした場合
時に、初春の令月にして、氣淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、欄は珮後の香を薫す。
ときに、しょしゅんのれいげつにして、きよくかぜやわらぎ、うめはきょうぜんのこをひらき、らんははいごのこうをかをす。
・・・まだイマイチ理解できないですよね。
現代語訳してみましょう。
時は、初春の令い(よい)月であり、空気は美しく、風は和やかで、梅は鏡の前の美人が白粉で装うように花咲き、欄は身を飾る衣に纏う香のように薫らせている。
『梅花の宴』の前置きとして大伴旅人がその場にいる人々の心情を詠んだモノとされています。
だんだん難しくなってきたのでここまでに。
要するに安倍首相が談話時に言っていた
『人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ』という意味を込めたと説明しております。
《令》と《和》に関して
「令」の字には、「命令」といった言葉で一般的に知られてる「言いつける」や「律令」の意味もあるんですが、他にも「令月」(めでたい月)や「令名」(良い評判)など【よい】意味合いを持っています。
中国では「令月」に吉日と付ける事も多いそうです。
「和」の字は、正直、「昭和」で使用したばかりなので無いかなと思っていましたが使用されましたね。
古い元号だと『和銅』、直近では『昭和』など、以外にも使用率は高く計19回採用されているようです。
平成は何だか災害が多く、暗い時代が多かったような気がしますよね。
新しい令和では、きっと明るい未来があると信じて皆が心を寄せ合えるような世の中になってほしいです。
元号の歴史
そもそも、
元号を使用している国は日本以外にもあるのか?
現在元号を使用している国は《日本唯一》となるんです。
現在ということは、過去に元号を使用していた国はちゃんとあります。
《中国》や《ベトナム》《朝鮮半島》も使用していたんです。
元号はもともと中国で使用されており、中国から伝わってきました。
何故、日本は今でも元号を使い続けるのか
それは日本が天皇を中心とした天皇制だからです。
きちんと元号にも法律があり『一世一元制』というのがあるんです。
これは天皇一代につき元号は1つ
という決まりであり、天皇制の日本だからこそ密な関係で且つなくてはならないモノなんです。
一番最初に日本で使用された元号とは何か
645年大化の改新時に元号《大化》が使用されたのが始まりです。
以降日本において国号が使用されたと考えられています。
ちなみに《大化》の時代の天皇陛下は第35代『孝徳天皇』になり大化の時代は6年続きました。
『一世一元制』が定められたのは明治時代でその前の時代はすぐ元号が変わったりしていました。
災害などを理由に元号を変えたり、新たな天皇が即位をしても元号が変わらなかったりと
決まったルールはなかったんです。
最も期間の長い元号と最も短かった元号
日本の元号で最も期間の長い元号は以外にも『昭和』なんです。
昭和は62年と14日使用されていました。
昭和は日本だけでなく、元号を用いていた全ての国の元号の中でも最も長く使用された元号にもなるんです。
最も短い元号
それは『歴仁』(りゃくにん)の2カ月と14日です。
この時代の天皇は鎌倉時代の第87代四条天皇になります。
何故こんなにも短かったのか、、、
それは『百錬抄』という歴史書の中に、世間では《暦仁=略人》すなわちこの世から人々が略される(死んで消えてしまう)とする風評が発生したために再び改元を実施したそうです。
また元年のみしか使用されなかった元号もあり飛鳥時代の『朱鳥』(しゅちょう)と初めて四文字の元号が使用された『天平感宝』(てんぴょうかんぽう)というのもあったり。
元号『卍』
令和が発表される前の中高生たちの予想やなってほしい元号で『卍』ってのがありましたね(笑)
実は過去の元号を見ていくと『まんじ』って存在してたんですよ。
さすがにこの字の『卍』ではないですが、
1658年~1661年の4年間使用されていました。
『万治』になります。
この時の天皇は第111代《後西天皇》となります。
その時の征夷大将軍は徳川幕府第四代《徳川家綱》です。
こうやって元号を見ていくと、歴史の勉強にもなったりしますよね。
元号をまともに学ぼうとすると、かなりの時間を費やすのでここまでにしておきます。
これだけ知っていれば話の話題には困りませんよね?
元号とは関係ないですが、桜がもう満開になり今は散り始めましたね。
本当に一瞬で儚く美しい桜。
休みの日に桜の写真をたくさん撮ってきました。
恐らく人生で初めてちゃんと桜を見た気がします。
場所は新宿御苑・上野恩賜公園・柳瀬川の写真です。
(六義園の夜桜や映える写真あるんですが、見たい方は直接来られた方にお見せしようかと考えてます~笑~)
写真の腕前はそこそこですが
これからもいろいろな写真を撮ったり、さまざまな情報を発信していきます。
それではまた次回
(^_-)-☆
ページ作成日 2019-04-04
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